そこにある、美しさ

長竹灯籠にするための竹の加工作業。

1700個の灯籠を作る。

ここには少なくとも1700個の加工時にでた竹の反対側の部分が積まれて

後に、竹チップになる。

小屋に続く道のわきに竹の山があり

余りの美しさに立ち止まり、思わずシャッターを押してしまった。


美しく見せようと、造られたものが沢山あり

それを観て、また、沢山の人々が感動する。

長竹灯籠は、まさに人が造る美しさ。


この山積みにされている竹は、美しく見せようと思ったわけではない。

しかし、私にはとても美しく見えた。

それは、作り手の姿を知っているからなのだろうか。

暑い中、みんなの喜ぶ顔を思い、

体中を汗に濡らしながら作業している姿を想像するからだろうか。


竹林の拡大について石川県のデータを聞いた。

平成2年には2100haだったのが

平成24年には3900ha。おおよそ2倍に広がっているそうだ。


伐採後の竹は、利用されずに産業廃棄物になることが多い。


長竹灯籠の作業は、とても大変で、地域の協力がないと

とても続けられることではない。

何か一つだけで成り立つわけではなく

沢山の大切なことが、一つ一つ、繋がれて

今の粟津の景色になっていることを感じ

また、ここが好きになった。

粟津発奥能登GIAHS的ライフスタイルジャーナル

能登半島の さいはて 珠洲市三崎町『粟津』から ジアス (GIAHS-世界農業遺産)的ライフスタイルを発信

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